わたしたちからみたワコーメタルさん
伝統と誇りと柔軟性が共存する空間

機械ひとつひとつを丁寧に説明してくれています。
ワコーメタルさんの工場に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、大きな金属加工用の機械達。これらの製品で受配電盤の筐体を製作していきます。いわゆるインフラ関連で浄水場や原子力発電所、大型の施設など、その提供先は多岐にわたります。そのため製品は大型のものが多く、大きいものだと2mを優に超えてきます。
大きな一枚の金属の板が各工程を経て、少しずつ製品になっていく流れはまさに圧巻です。そのためどの工程も重要で一つのミスが全体の工程に影響を及ぼすため責任感は大きいそうです。だからこそコミュニケーションを大切にしている、と工場長は語ります。
その工程は美しく。

AMADA製の最新のレーザ機器です。
AMADAの最新のレーザ機器が重厚な存在感で工場の中央に座しています。この機械が金属の板に穴を開けて、パーツの一部を作っていきます。似たような機械としてタレットパンチプレスもあります。こちらはレーザではなく、型で抜くものです。同じ形を打ち抜く際はこのタレパンが大活躍します。
レーザまたはタレパンでできあがった製品は曲げ加工の機械により、順次曲げられていきます。その曲げの角度も最新センサーにより、高い精度で求められた角度を作り出すことができます。ただし、一口に金属といっても、その日の気温や機械の状態によってコンマ数mmの誤差は生じます。そこの感覚を整えるのは、職人技術そのものです。
品質の厳しさはインフラを担っている自負が故

最後は溶接です。
各工程で集まったパーツを最後は溶接で組み立てていきます。ワコーメタルさんには半自動溶接とtig溶接の2種類があります。半自動は自動で出てくるワイヤーを溶かすことで、それが糊の役割を果たし、繋いでいくことができます。一方tig溶接は直接金属を溶かしていきます。
このtig溶接は半自動より難易度が上がりますが、仕上がりなどを考慮するとtig溶接の方が優秀といえます。ワコーメタルさんの溶接工の方々は、そのどちらも使いこなすことができるとのことでした。
そんな溶接工の方々により、各工程でできた部品が組み合わさり、2mを超える大きな製品が出来上がっていく様子は芸術ですらあります。
山本工場長に工場内を案内していただきました。機械を丁寧に説明していただくその姿からも、仕事にかける情熱がひしひしと伝わりました。説明中に私たちがする質問にも嫌な顔ひとつせず一つ一つ対応していただきました。
すべての機械の強みと弱みをしっかり把握されており、板金加工に必要な技術や知識への理解の深さはまさに卓越したものであり、ただただ感銘を受けるばかりでした。
社長インタビュー

弊社は板金製造業であり、大型の受配電盤の箱を作っています。具体的な内容としては、CADによるプログラミングから始まり、レーザ加工、タレパン、曲げ加工などを行い、パーツを作り、最後、溶接で固定していきます。
短納期、品質の高さは当たり前です。ステンレス製品で大型のものを扱ってる製造業者が段々減ってきているため、うちのようなところは希少なのでそういった意味で強みであると認識しています。
うちは心理的安全性をスローガンに従業員とコミュニケーションをとっています。心理的安全性があるというのは、簡単に言えば、精神的に身体的にもストレスが0の環境を指します。お互い気を遣って発言ができなかったり、製造において危険性があったり、そういう環境はあまりよくないな、と。そう思いこれを共通言語にしています。
やはり製造業なので残業0というのは現実的に難しい部分がありますが、スケジュールを先読みしてできるだけで残業をなくすようにはしています。将来的には完全週休2日制にしたいな、と考えています。
従業員の意見をできるだけ採用しています。現場のことは現場の人しかわからないので、生産性が上がること、効率があがることであれば、すぐに導入して、できるだけ働きやすい環境作りを目指しています。
働きやすさは一番に挙げられると思います。心理的安全性を共通言語にしていますから、そういったストレスはあまり大きくないかな、と。あとは、専業ではなく様々な機械に触れていただけますので、そういった意味では多くの技術を学べると思います。
働くということの本質はどの仕事でも変わりません。基本的にしんどさというのはどの仕事でも伴うと思います。ただうちでは、仕事以外のしんどさ、人間関係のストレスなどはできるだけ排除していこうと取り組んでいます。本当の意味で真摯に仕事に向き合える現場だと思います。そんな現場を探している方はぜひワコーメタルへお越しください。
この規模の製造業で心理的安全性を導入している企業を私は知りません。ここ数年で知名度がぐんと上がった印象ですが、それを実際に取り入れている企業はごく少数でしょう。それを共通言語と語るその姿は、これを達成することが必須条件なんだ、という強い意志を感じました。
誰もがストレスなく働けるというのは現実問題難しいのかもしれません。しかし、その難しい問題に本気で取り組む姿勢はまさに理想のリーダー像そのものではないでしょうか。
従業員インタビュー

1週間の中で業務内容は異なりますが、まず1週間の予定を立てます。その後、メンバーそれぞれの目標も立てて全体に共有します。私のメインの業務はお客さんとのやり取りでお客さんから上がってきた設計図や仕様書のチェックを行い、違和感があれば確認を、または、こちらから提案をし見積もりなどを出します。また定期的に予定を見直し、数ヶ月先までざっくばらんですが決めておきます。
一番はやはり製品が完成したときですね。一枚の板が段々製品になっていく過程はいつ見てもわくわくします。その製品がお客様の元へ届き、お褒めいただくときもやりがいを感じますね。
やはりチームワークですかね。周りのサポートも充実していて、お互いがお互いを支え合っている環境だと自負しています。そこに初心者もベテランも関係ありません。また人に合わせて教育内容も変えているので、全員が働きやすく学びやすい環境だと思います。
溶接工程が忙しい時にCADや普段機械オペレーターが行っている方が手伝いにいくなんてことがうちの工場ではあります。このようなチームワークや助け合いの現場をみるとグッとくるものがあります。
スケジュールを組むのは私の仕事なのですが、残業は月30時間は超えないように気をつけています。それ以上超えると次の日に疲れが残ってしまうので。また年間休日は現在106日ですが、ここはなんとか増やせるようにしていきたいですね。
うちは面倒見がある人が多く、怒られることはよっぽどのことがない限りありません。ここにいるのはチャレンジを躊躇わない、スキルアップをし続ける、そんな職人達です。私たちは、失敗は進歩をしようとした証そのものだと考えています。進歩し続けたい、新しい自分に出会いたいそんな方はぜひワコーメタルへお越しください。
心理的安全性のその先にあるのがチームワークでしょう。これは中々作れるものではありません。粘り強くその重要性を訴え続け、誰よりも自分が実践する、そんなリーダーでないとそういった文化は作ることができません。それを達成できている山本工場長の情熱に改めて感銘を受けました。