Company Report

吉川鐵工株式会社

かしめの力で世界をつなぐ——。

大阪府・四條畷市 リベッティング・マシン
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四條畷市に拠点を構え、リベッティング・マシンなどの開発・製造を手がけています。

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66年にわたり培ってきた確かな経験と技術で、多様な顧客ニーズに応えています。

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社員の「働きやすさ」を徹底的に追求する、先進的なものづくり企業です。

わたしたちからみた吉川鐵工さん

業界トップのリベッティング・マシン製造

工程をひとつひとつ丁寧に説明していただきました

工程をひとつひとつ丁寧に説明していただきました。

吉川鐵工さんは大阪・四條畷市に本社を構え、リベッティング・マシンの製造を行っている会社です。その歴史は66年以上に及び、創業以来、時代の変化に合わせて進化を続けてきました。

もともとは自社でリベットによるかしめ加工を手掛けていましたが、顧客の要望や市場の変化を敏感にとらえ、機械メーカーとしての道を選択。その決断こそが、現在の発展へとつながっています。

いまでは国内外から高い評価を得る、業界を代表するリベッティング・マシンメーカーへと成長しました。目立たないけれど欠かせない「かしめ技術」を守り、発展させてきた姿は、日本のものづくりの底力を象徴しているように感じます。

リベッティング・マシンとは、金属や部品同士を「かしめる」ための専用機械です。自動車のシート骨格や建築資材、電子機器の内部構造など、私たちが普段目にすることのない場所で強度や安全性を支えています。

日常生活では意識する機会の少ない技術ですが、その適用範囲は実に多様。吉川鐵工さんは、その"目に見えない大切な技術"を担い、世界中のものづくりを静かに支えているのです。

広さと快適さが生み出す次世代のものづくり空間

完成前のリベッティング・マシンが整然と並んでいます

完成前のリベッティング・マシンが整然と並んでいます。

吉川鐵工さんの工場は、外観からもスケールの大きさを感じさせます。中に入るとさらに驚かされるのは、その広さと整然とした雰囲気でした。

バックオフィスを除けばほとんどすべてが製造に直結しており、機械の配置や通路の幅は、人とモノの流れを綿密に考慮して設計されています。空調も効いており、工場特有の油のにおいも少なく、「明るく開放的」という言葉が似合う空間でした。

機械と機械の間隔が広く取られているため、作業する社員がのびのびと、かつ安全に動いている様子が伝わってきます。その姿からは「効率」と「働きやすさ」を同時に大切にしている姿勢が感じられました。

さらに印象的だったのは、工場の一角に設けられたカフェテリアのようなおしゃれな休憩スペースです。木目調の家具と柔らかい照明に包まれたその場所は、まるでIT企業のオフィスのよう。オンとオフをしっかり切り替えられる環境が整っていることが、社員の集中力や仕事への誇りにつながっているのだと感じました。

また、工場には新しい棟と創業当初からの棟が共存しています。後者は当時の雰囲気をあえて残しながらもきちんと整備されており、「過去を大切にしながら未来へ挑戦する」吉川鐵工さんの姿勢を象徴していました。

見学中には若手社員の真剣な表情や、休憩中に交わされる笑い声にも触れることができ、現場の空気がとても良いことを肌で感じました。

66年の歴史が築いた精密技術と挑戦の精神

最後はかしめ体験もさせてもらいました

最後はかしめ体験もさせてもらいました。

工場見学では、リベッティング・マシンが完成するまでの全工程を間近で見ることができました。吉川鐵工さんでは、必要なパーツのほぼすべてを自社で製造しています。

小さな部品加工から大型フレームの製造、最終的な組立、検査に至るまで、ほとんどすべてを自社で完結できる体制。これは国内でも数少ない大きな強みのひとつです。

多くの工程は機械化によって効率化されていますが、重要な部分には熟練の職人による手作業が欠かせません。たとえば1/100ミリ単位の精度が求められる調整では、モニターの数値を確認しつつも最終的には職人の感覚で仕上げていきます。その緻密な作業を間近で見た瞬間、「これこそが技術の真髄だ」と感じました。

また、工場には小型から大型まで多種多様なリベッティング・マシンが並び、用途ごとに違った姿を見せています。目の高さほどの機械から、見上げるほど巨大な機械まで、ものづくりの奥深さを存分に体感できました。

吉川鐵工さんが大切にしているのは、ただ既存の技術を守るだけではなく、難しい課題にも挑戦し続ける姿勢です。66年にわたる歴史に裏打ちされた信頼と技術力があるからこそ、他社がためらう案件にも果敢に挑める。

その挑戦の積み重ねこそが、今日の地位を築き上げてきた原動力なのだと実感しました。

取材メモ

今回の見学を通じて一番感じたのは、ここが「ただの機械メーカー」ではないということです。清潔で快適な工場、働く人の活気ある雰囲気、そして職人の繊細な技術。それらすべてが組み合わさって、66年の歴史を支える大きな力になっていると感じました。

学生にとって製造業は少し遠い存在に思えますが、ここではものづくりの面白さや誇りを肌で感じることができました。工場は、歴史と革新の両方を体感できる、とても魅力的な場所でした。

INTERVIEW 01

社長インタビュー

吉川社長
吉川社長
佇まいは静かですが語る言葉には熱いもの感じました。
挑戦する人を守る文化が、社員の勇気を引き出しているのだと感じました——。(村井記者)
お仕事内容について具体的にお聞かせいただけますでしょうか?

うちは工作機械の製造・販売をしていて、具体的には「リベッティング・マシン」、いわゆる"かしめ機"をつくるメーカーです。

加えて、ものづくりの工程を自動化する装置も、自社で設計・製造・販売しています。今日見ていただいた通り、かしめ機が主力でありつつ、お客様の現場での作業効率を高めるオートメーション装置まで含めて一気通貫で対応しているのが特徴です。

他社と比較して強みとなるポイントや魅力はどこですか?

強みは大きく二つあります。

一つは、66年続けてきた中で、材質や形状など多様なお客様の製品に向き合って蓄積してきた実績と技術です。お客様が「こういう形にしたい」とおっしゃるものを、そのまま実現できる技術力がある。

もう一つは、社員の"気遣い"まで含めた設計力です。単に形にするだけではなく、「人が作業するならこの配置の方が早い」「ボタンはここにある方が使いやすい」といった実際の使い勝手まで踏み込み、目に見えない体験価値まで設計に落とし込む。このマインドはお客様にも高く評価いただいています。

魅力という意味では、66年の歴史を持ちながらも、ここ5年ほどで変化を重ねてきており、変化に柔軟なメンバーが多いことです。大企業だとちょっとした変更でも重くなりがちですが、当社は60人弱の規模感と風土のおかげで、クイックに動けます。歴史の重みと中小ならではの機動力を併せ持っていることが、働く側にとってもお客様にとっても魅力だと思っています。

御社が大切にしている価値観はありますか?

社員の「あり方」を言語化した行動指針を"VALUE"と呼び、4つ掲げています。

①チャレンジャー(常に挑戦者であろう)
②アジャイルパフォーマー(機敏に動き、スピードを価値と捉えて早く仕事をする)
③ラストマン(自分が最後の砦だという責任感を持つ)
④思いやり(仲間・仕入先・お客様など他者を思いやる)

挑戦には失敗がつきものですし、スピードや責任ある行動も、根っこには相手への思いやりがないと続きません。だからこそ"思いやり"を核に置いています。

これらは私が一方的に決めたのではなく、年に一度、全員が集まって半日のグループワークで議論してつくりました。トップダウンの標語は腹落ちしないし守られない。自分事化してこそ浸透するという考えから、全員参加で策定しています。

従業員の方のワークライフバランスを保つために取り組んでいることは?

いわゆる"労働弱者"を守る発想を大事にしています。

介護・育児・通院などで残業が難しい状況は確実にありますから、まずは有給を時間単位で取得できるようにしました(従来の全休・半休に加えて1時間単位で可)。

さらに、通常8:30出社のところを前後1時間まで時差出勤可能にしています。地域の旗振り当番やお子さんの通院など、有給を使わず調整できるようにするためです。

制度は他社の事例も参考にしつつ、「製造業でも運用できる線引き」を自分たちで設計しました。フルフレックスだと朝礼や指示伝達が難しくなるので、そこは現実的に。あわせて、社員の声も取り入れて、食堂のリフォームや女子トイレ増設など、快適性に直結する改善もやってきました。

家族も含めて会社を応援してもらえる状態を目指していますが、独身の社員も多いので、家族向けイベントに偏らないようバランスも配慮しています。

社内コミュニケーションを円滑にするために取り組んでいることは?

まず朝礼で"Good & New"を実施しています。過去24時間にあった「新しい気づき」や「良かったこと」を1分で発表し、4人のランダムなグループで拍手し合う。

仕事に関係ない話題が会話のきっかけを生み、部署横断で人となりが見えることで、日中の連携も滑らかになります。ポジティブな出来事を探す習慣は、変化に柔軟なマインドの土台にもなると考えています。

仕事終わりの自発的な集まりには補助も用意。三つ以上の部署で10人集まれば、ひとり最大2,000円(テーマあり。社内だと1,500円)まで飲食費を支援し、社員旅行の企画、プロ野球(オリックス)観戦の段取り、新しいITシステムの勉強会、ChatGPT勉強会、出向する社員の壮行会など、自由に使ってもらっています。内容に口を出さないのが運用のコツですね。

拠点間は、オンライン会議だけでなく、本社と東京営業所・名古屋営業所の様子を大型モニターで常時映して、空気感が伝わる仕掛けもしています。年に一度は全員がリアルで顔を合わせる全社研修会も必ず実施します。

従業員の方に働きがいを感じてもらうために行なっている取り組みは?

"働きがい"という言葉は便利ですが、結局は本人が見つけるものだと思っています。とはいえ場づくりはします。

毎週金曜は"バリューハイライト"の時間を設け、今週、誰のどんな行動が「挑戦・迅速・責任・思いやり」に当たっていたかを4人グループで共有します。第三者からの称賛を耳にするのは嬉しいものですし、感謝が自然に飛び交う時間になっています。

毎月の全社集会でも、挙手制で数名が全員に向けてバリューを体現していたエピソードを発表します。

また、地域向けの工場見学とワークショップ(ファクトリズム)も、働きがいに直結しています。子どもたちや大人が、金属加工や機械操作を見て「すごい」「かっこいい」と言ってくれる。普段当たり前にやっていることの価値を、外からの視線で再確認できる貴重な機会です。家族を招いて誇らしげに職場を見せる社員も増えています。

なお、「働きがいのある企業賞」も頂きましたが、肩書きより中身。日々の感謝の循環を大事にしています。

従業員の方が安全に働けるように行っている取り組みは?

まずは当たり前を徹底し、6Sで危険要因をつぶしました。3〜4年前までは床が油で滑る、通路が曖昧…といった状態がありましたが、今は整理・整頓・清掃・清潔・しつけのサイクルで維持できています。

さらに"健康経営"にも踏み込みました。眠気や不調は事故のリスクです。熱中症対策の空調やウォーターサーバー、営業所での野菜ジュース配布に加え、理学療法士によるフィジカルチェックを今年から導入し、姿勢や動作の癖まで含めて個別にアドバイスを受けてもらっています。将来の腰・肩の不調を予防することは、本人の生活の質と会社の安全の両方に効く"おせっかい"だと考えています。

従業員のキャリア成長やスキル取得のために行っていることは?

人事評価制度を導入し、半年ごとに目標設定と振り返りを行います。上司とのワンオンワンや中間面談で進捗を擦り合わせ、PDCAで"何を学び・どう伸びたか"を言語化する。中小企業ほどこうした時間が取れにくいので、制度として必ずやるようにしています。

加えて、社内ローテーションや"トレーニー出向"も活用します。工程を跨いでみると、前工程・後工程への理解が深まり、配慮の質が段違いに上がる。

今回はAI検査装置のスタートアップへ半年間の"トレーニー出向"を実施します(給与は当社負担)。社外の最前線で学ぶ機会を投資と捉え、戻ってきた人が社内に知見を還流させる構図をつくります。資格取得・セミナー受講・書籍購入などの費用支援も用意。さらに、近隣喫茶のドリンクチケットで早朝の"朝活"環境も整えています(7:30前に入ると利用可)。使う・使わないは自由ですが、挑戦する人が伸びられる土台は用意します。

御社で働く1番の魅力はなんだと思いますか?

「出る杭を守る」文化があることです。言われたことだけ淡々とやる人にとっては魅力的でないかもしれませんが、「やってみたい」「変えたい」という人にとっては、チャレンジしやすく、意見も聞かれる環境だと思います。

打たれないわけではないにせよ、打たれにくく、挑戦する人を守ろうとする人が多い。これが当社の一番の魅力です。

5年後や10年後の会社のイメージはありますか?

事業面では、リベット・かしめの優位性をもっと多くの業界に広げたい。分解の必要がない箇所なら、ボルト・ネジより、外れにくく緩みにくい当社方式の方が適しているケースが山ほどあります。今も電子部品で採用例がありますし、医療(手術ロボのハンド部の試作など)や宇宙分野など、精密領域にも拡大していきたい。

一方で、日本の労働人口が減る中、オートメーションの価値はますます高まります。私たちの"気が利く設計力"を武器に、「人手不足で困ったら吉川鉄工に任せれば何とかなる」と当たり前に思っていただけるレベルへ引き上げる。5〜10年で、知られていない業界にも深く入り、ものづくりの現場に実装を増やしていきます。

では最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。

まずは"自分で選ぶ"を大切にしてほしい。

学生のうちに見えている世界は限られていますが、その中で「一生働く会社」を選ぶのは重い決断です。親や周囲の意見に流されるのではなく、「この会社の目指す方向に共感できる」「この事業が面白い」と自分の頭で考えて決めてください。

意思決定を自分ごと化できていれば、たとえ入社後に環境が変わっても、納得して行動できます。

いまは転職しやすい時代です。だからこそ、「とりあえずここでいいか」ではなく、納得して選ぶ。もし働くうちに視野が広がり、別の道に挑戦したくなったら、その時にまた選び直せばいい。

挑戦する人を応援する会社でありたいし、皆さんにも"自己選択・自己責任"の姿勢で、自分の成長に誠実に向き合ってほしいと思っています。

取材メモ

吉川社長のお話は、一つひとつが明快で、同時に深い哲学を感じさせるものでした。特に「出る杭を守る」という言葉は強く印象に残りました。挑戦する人を評価するだけでなく、守ってくれる環境がある——これは誰にとっても非常に心強いポイントだと思います。

また、有給の時間単位取得やフィジカルチェックなど、一見細やかな仕組みにも「社員を思いやる気持ち」が込められており、働く人を本当に大切にしているのだと実感しました。66年の歴史を持ちながら、変化を恐れず挑戦を続ける姿勢は、まさに"成長できる環境"そのものだと感じました。

INTERVIEW 02

従業員インタビュー

福田さんと近國さん
福田さん・近國さん
お二人からはこの会社への愛情を感じることができました。(向かって左福田さん、右近國さん)
「会社が好き」という思いが、挑戦を楽しむ原動力になっているのだと感じました——。(村井記者)
一日のスケジュールを教えて下さい。

(近國さん)私たちの部署は「決まった仕事を持たない」という点が少し異質で、朝来たらこれを昼までに終わらせ、午後はこの作業をして定時で帰る——という固定的な段取りがありません。

毎日やることが変わるため、その日にやるべきことへ優先順位をつけ、朝はこれを終わらせたい、明日はあれをやるつもりだったが急きょ別の対応に回る、といった具合に日々動いています。現場目線での型はあり、8時半始業→体操→朝礼→各現場へ、という流れです。

ただし「みんなができることを増やす」という方針で少数精鋭を回しているため、同じ作業を一日中続ける人は少なく、午前は加工、午後は来客立会で試作室に入るなど、スポットで役割が入れ替わることも多いです。

工場や職場の雰囲気はどうですか?

(近國さん)入社直後に各部署を回る一か月の研修がありました。工場は黙々と作業する静かな空間という先入観があったのですが、実際は意外と和気あいあいとしていて、工程間でコミュニケーションを取りながら進める明るい印象でした。

オフィスは仕事中はやや殺気立って見える瞬間もありますが、休憩に入ると全員で会話が弾むなど、メリハリがはっきりしています。製造は前後工程のつながりが命なので、「後工程に遅れが出そうだけど大丈夫か」「ここをこう直せばいけるか、それともやり直した方がいいか」など、次工程とのやりとりが不可欠です。

事務所内も必要なやり取りはしやすく、聞きづらい雰囲気はありません。現場とオフィスで空気感は違いますが、それぞれの良さがあり、総じてコミュニケーションは適切に取れています。

残業や休日について教えてください。

(近國さん)実感としては「めっちゃいい会社」です。私は残業はほとんどなく、土曜出勤は稀。就業後にそのまま飲みに行くこともありますが、引き留められることはありません。

会社としても線引きがしやすい運用で、基本スタンスは「定時内で仕事を終える」。残業はイレギュラーとして扱い、必要ならその場で片付けるか、段取りを組み直して後日に回すかをマネージャーが判断します。

休日は「完全週休二日に近い」運用です。年間休日は120日前後で、三連休が続く月は土曜を出勤日にしてバランスを取ることがあります。その一方で、法定の年5日の有給取得義務に合わせて「有給推奨日」を設け、実質的に休みにする運用もあり、トータルでは年間125日程度の休み感覚になります。

ライフワークバランスについて教えてください。

(福田さん)世間で言われる「時間どおりに帰れて、土日が休みで、一定の給料が得られる」だけがワークライフバランスだとは考えていません。人生を充実させるためには、比重の大きい「仕事の5日間」で手応えが得られていることが不可欠です。

仕事で成果が出せないと、プライベートも前向きになりにくい。だからこそ私は、平日は先発完投するように全力投球し、土日は家族に捧げる——そんなワークインライフの考え方を大切にしています。

とはいえ、それは個人の価値観で良い。私は夜9〜10時まで働く日もありますが、会社からは一律に止められませんし、自分で仕事との向き合い方をデザインできる裁量があります。

隣の同僚(近國さん)はきっちり定時で切り上げて私生活を充実させる——その両方が尊重されているのがうちの良さです。

働いてやりがいを感じる瞬間はありますか?

マーケティング・広報の仕事は結果が目に見えにくく、「やって終わり」になりがちです。

ですが、こちらが作成した導入事例やWebページがきっかけで新規の引き合いに至った、と営業や社長がフィードバックしてくれる瞬間に、確かに誰かの役に立てた実感が得られます。

製造現場は「明日だと思っていた部品が今日上がった、助かった!」のように感謝が直接飛び交いやすいのに対し、バックオフィスは構造上やりがいが感じにくい面もあります。だからこそ、成果のつながりを共有してもらえる場面が、私たちにとって大きな励みになります。

御社で働く上での1番の魅力はなんですか?

(福田さん)一言でいえば「チャレンジを後押ししてくれる文化」です。

日本企業にありがちな「出る杭は打たれる」ではなく、やりたい提案をきちんと説けば、責任を引き受ける前提で任せてもらえる。私自身、前職では若手の提案が上に届かず、非効率や惰性に悩むことが多かったのですが、ここでは社長に直接ぶつけ、動かせる環境があります。中小企業ながらベンチャー的な機動力を持ち、「普通じゃない中小」という良い意味での驚きが魅力です。

働く上で大切にしていることはありますか?

(近國さん)新卒メンバーとしては、まず「人の話を最後まで聴き、咀嚼して自分の言葉で返す」姿勢を大切にしています。遮らずに受け取り、言い換えて確認する、そして適切に質問を返す——コミュニケーションの基礎を鍛え続けたいです。

(福田さん)私は「同じ仕事でも面白くする工夫」を常に考えます。嫌なことをただやるのではなく、どうすれば価値を出しながら自分も楽しめるか。給料は提供した価値の対価なので、価値を上げる=自分の市場価値を高める意識は外しません。「人の役に立つことを楽しむ」という二つの軸を同時に満たす働き方を目指しています。

では最後に求職の方へメッセージをお願いします。

(近國さん)まずは「自己選択・自己責任」です。私は入社前に家族へ「この会社で働きたい」とプレゼンしました。親や祖父母は大企業志向でしたが、他人の価値観で決めると、後でうまくいかなかった時に逃げ道にしてしまう。自分で選び、自分の責任でやり切る覚悟が必要です。

(福田さん)「曇りなき眼で見定めよ」という言葉を贈ります。情報があふれる今だからこそ、実際に見て、聞いて、触れて、自分の判断軸をつくってください。三社だけ見て決めるのと、二十社見て良し悪しを言語化して決めるのとでは、意思決定の質も、のちの責任の負い方も変わります。

最終的には、自分の目で確かめ、自分の意思で選ぶこと。それが納得のいくキャリアの第一歩になるはずです。

取材メモ

二人のお話を伺って最も強く感じたのは、会社や仕事に対しての「好き」という気持ちでした。決して派手に語るわけではなく、日常の仕事の流れや工夫を丁寧に説明してくれる中で、自然と「誇り」と「楽しさ」がにじみ出ていました。

工場の空気感についても「静かだけれど明るい」「適度に会話があって笑い声もある」といった表現があり、ただ作業をこなすだけの現場ではなく、活気や人とのつながりを大切にしながら働いていることがよく伝わってきました。

また、挑戦できる風土を魅力として挙げていたのも印象的です。「やりたい」と声をあげれば挑戦させてもらえる環境があり、それが新しい設備やプロジェクトにつながっている。お二人の話からは、そうしたチャレンジが単なる制度ではなく、実際に日々のやりがいや成長につながっていることが実感できました。

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